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2013年1月 8日 (火)

バレエ音楽「眠れる森の美女」Op.66

チャイコフスキーは、いわゆる3大バレエと呼ばれるクラシック・バレエの名作を作曲している。
その最初の作品『白鳥の湖』の初演が1877年で、『眠れる森の美女』は1890年にロシアのマリインスキー劇場で初演された。
チャイコフスキーはその2年後に『くるみ割り人形』の初演を迎えた後、翌1893年に死去している。これらの作品は今では世界中で有名だが、国際的に評価されるまでには何十年かを要したので、チャイコフスキーは存命中には大成功を見ることはなかった。
『眠れる森の美女』はシャルル・ペローの有名な童話を元にしたバレエ作品で、原型では4時間もかかる長い作品である。

現代の公演では様々な縮小バージョンがあるが、普及している版でも2時間におよぶ。
オーケストラだけの演奏会の場合、チャイコフスキーの意図を汲んで5曲を抜粋した演奏時間20分ほどの組曲版が演奏されること多い。
しかし今回の米子管弦楽団の演奏会では、指揮者の井田勝大氏の選曲により、約50分に増やしたオリジナル抜粋版とした。
選曲のコンセプトとして、踊りの主要曲と、それに付随する曲目・情景の中で特に音楽的にシンフォニックな曲目を、つながりがあるように抜粋した。
  • プロローグ 第1曲「序奏 リラの精」 今回は組曲版の譜面を使う。本来の序奏の冒頭と第1幕の終曲とが混ざった形に編曲されているが、序奏として演奏する。
  • 第1幕 第5曲「情景」 1幕の序奏としての情景と、編み物をする村娘たちの情景が変化に富んだ音楽で表現されており、そのまま次の曲につながっていく。
  • 第1幕 第6曲「ワルツ」 全曲の中で最も多く演奏され親しまれている曲。若者たちがオーロラ姫の誕生日を祝って花輪を持って踊るワルツ。
  • 第1幕 第7曲「オーロラ姫の入場」 プリマ・バレリーナであるオーロラ姫が初めて登場して求婚者たちの前でひと踊りする、お客様がとてもワクワクする瞬間。
  • 第1幕 第8曲「グラン・パ・ダクション」 オーロラ姫が4人の王子に求婚される場面でプリマの見せ場。舞踊も音楽も全楽曲の中で最も美しいと言われる。
  • 第2幕 第19曲「眠りの城の情景」 100年の眠りについている眠りの城を訪れる不思議なシーンでバレエでは省略されることが多いが、音楽が幻想的で価値がある。
  • 第2幕 第20曲「終曲~オーロラ姫の目覚め」 王子がオーロラ姫にキスをして眠りから覚ますクライマックス。ここもお客様がワクワクする場面である。
  • 第3幕 第24曲「長靴をはいた猫と白い猫」 第3幕は、姫と王子の結婚式を様々な妖精や童話の主人公が祝福する。長靴をはいた猫の踊りは、その中でも特徴的でユニークなシーンである。今日は特別にゲスト出演によるバレエの踊りをご覧いただく。
  • 第3幕 第29曲「サラバンド」 眠りの森の美女には古典舞踊の曲が多く含まれている。サラバンドもその一つで、バロック音楽でも用いられる壮麗な3拍子の舞曲。
  • 第3幕 第30曲「終曲とアポテオーズ」 民族舞踊マズルカのリズムに乗ってこれまでの登場人物が舞台に登場する。その終曲後にアポテオーズと呼ばれる荘厳な神への賛歌で舞台の幕を閉じるのが、伝統的なバレエの様式である。

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