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2008年11月25日 (火)

オペラ「運命の力」あらすじ

『運命の力』はイタリアオペラで、貴族の娯楽でした。そのストーリーは今の日本の昼メロ、韓流ドラマなみの濃い愛憎劇で、美しい令嬢レオノーラが愛と復讐の運命に翻弄されやがて命を失うドラマです。ここでは、オペラのあらすじをご紹介します。各幕のタイトルだけ、勝手に昼メロ風に名づけてみましたが、ご容赦ください:

第1幕 父への裏切りの代償(仮タイトル)
 18世紀の半ば、スペインのセヴィリアで、ひとつの悲劇が起こります。
侯爵家の令嬢レオノーラは、精悍な騎士アルヴァーロと愛し合っていました。しかしアルヴァーロがインディオの血をひいているために、レオノーラの父である侯爵は二人の関係を認めません。
可哀想なレオノーラは、その夜、アルヴァーロとの駆け落ちしようとしていました。家を抜け出そうとしたそのとき、それに気づいた侯爵が二人の前に立ちふさがります。怒り狂う侯爵を前に、アルヴァーロは持っていた銃を床に置いて話し合おうとしますが、ああ運命のいたずらか、銃が暴発して銃弾が侯爵の胸をつらぬいたのです。侯爵は娘を呪いつつ絶命します。

第2幕1場 憎しみの兄(仮タイトル)
 レオノーラとアルヴァーロは、父を失った夜に離れ離れになったまま逃走します。一方、レオノーラの兄ドン・カルロは、父の復讐を誓って二人を探す旅に出ました。
それから18ヵ月が経った夜、レオノーラとカルロは、なんとある村の同じ居酒屋に夕食をとりに入ります。兄に気づいたレオノーラは慌てて顔を隠します。カルロは妹に気づかないまま、周りの客達に、偽名を名乗りながら復讐劇を語ります。レオノーラはなんとか兄の眼を逃れます。

第2幕2場 女であることを隠して…(仮タイトル)
 レオノーラは、兄の語った「アルヴァーロは新大陸に行った」という嘘を信じて、悲嘆にくれます。彼女は、男装して、深夜に修道院を訪れます。なんと絶望にくれたレオノーラは、修道院の山裾の洞穴で、世を捨てた男性修道師として生涯を遂げようというのです。レオノーラは、一人の神父にだけ真実を明かして受け入れてもらい、他の修道士達にも正体を隠したまま洞穴にこもります。

第3幕1場 偽りの義兄弟(仮タイトル)
 さらに数年が経ちました。アルヴァーロはレオノーラが死んでしまったと信じ、軍隊に入ってイタリアの戦地に赴いています。しかし運命は、さらに彼を翻弄します。
 アルヴァーロは、賭博がらみで喧嘩をおこした一人の軍人を助けますが、それがなんとアルヴァーロを宿敵と狙うカルロだったのです。互いの顔を知らず、偽名を名乗っていたので、二人は正体を知らないまま戦友となり、義兄弟の契りを結びます。
死戦場に向かうアルヴァーロから大切な荷物を預かったカルロは、それが原因で、アルヴァーロの正体を知ります。戦場でアルヴァーロは重症を負いますが、なんとか一命を取り留めます。

第3幕2場 露見した正体(仮タイトル)
 傷が癒えたアルヴァーロの前に現れたカルロは、自分がレオノーラの兄であると正体を告げ、アルヴァーロに決闘を申し込みます。アルヴァーロは、一度は義兄弟の契りを結んだカルロと争うことをためらいます。しかし、レオノーラが実は生きており、カルロが次にはレオノーラの命を狙っていることを聞くと、腹をくくりました。二人は争いますが、他の兵に見つかって引き離されます。

第4幕1場 恐れていた再会(仮タイトル)
 アルヴァーロとカルロの争いから、さらに5年以上が経ちました。
 アルヴァーロは偽名を名乗り、世を捨てて神父となって、信者から慕われるようになっていました。しかしそれでも、彼は運命から逃れることはできませんでした。ついにカルロが神父となったアルヴァーロの前に現れます。
 アルヴァーロはカルロから挑まれる決闘を拒みますが、カルロがアルヴァーロに流れるインディオの血を侮辱するに及んで、ついに決闘を覚悟します。

第4幕2場 運命の結末(仮タイトル)
 決闘の結果、アルヴァーロが勝利し、カルロが致命傷を負いました。そして二人が選んだ決闘の場所は、あろうことかレオノーラが隠遁生活を送る洞穴の前だったのです。
 カルロに末期の祈りを求められ、互いの正体を知らぬままレオノーラが洞穴から現れます。再会を果たした3人でしたが、運命は残酷でした。アルヴァーロは、またしてもレオノーラの家族を襲ったことになり、呆然とします。カルロは父の復讐を果たそうと最後の力を振り絞ってレオノーラを襲い、ついに致命傷を負わせ、自らも落命します。レオノーラは、やっとめぐり合えたアルヴァーロに「先に神の元に行きます」と言って息を引き取りました。

終幕。

もうひとつの結末
 オペラは悲劇に終わりましたが、実は、ドン・アンヘルデ・サーヴェドラが書いた原作では、さらに悲惨な結末を迎えます。原作では、アルヴァーロも、最後に残酷な運命を呪いながら崖から投身自殺します。これではあまりにも救いようが無いので、オペラではアルヴァーロだけは生き残ることになりました。

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